2015.03.30 Monday
ピンを打たれるおとなしくしtるのに
車椅子から見ているストレッチャーの人
撮ってから泣いているのに気がついた
風邪をひく春を信じてしまったら
お元気なうちは縦縞でしたのに
腹芸は熱のあるときだけ見せる
ミミズと間違えるとシャーと怒る
やって来る丁稚をつれた伝次郎
転んだらきっとあの子のふが見える
缶みかんの中に右耳を一個
毛づくろいされるうとうとしていたら
両方の祖父が揃えて置いてある
初見では誰も私を弾けません
2015.03.28 Saturday
おかあさんから身を投げる中華鍋
A4にされるあの子に渡したら
冷えてくる父の名義の母の家
いちゃいちゃとしたところから鳩を出す
ご迷惑ですねと息を吹き返す
父さんのとこだけ食べる親子丼
叩いておきましたどうぞ召し上がれ
握ったら溶ける取っ手に取り替える
2015.03.27 Friday
今日は眼科。
皮膚科でこりたので、この前より早く
8時過ぎに病院へ。徒歩5分やけどね。
狭い待合室に
じいちゃんばあちゃんがぎっちり。
今日は何時間待ちかいなと思ってたら
40分くらいで呼ばれた。
でも視力検査や眼圧検査やらがいっぱい。
「瞳孔をひらく検査もしましょうと先生。
それ、目がちかちかするんですよね。
視野が半分で副作用でくしゃくしゃして
それで瞳孔開いたら
いくら徒歩5分でも帰れません。
千日前通りも渡らなあかんし。
検査は来週にしてもらった。
下の娘についてきてもらおう。
なんかおごれって言われるやろけど。
病院の桜はまだやった。
来週は咲き始めてるやろな。
2015.03.24 Tuesday
薬が変わって一ヶ月。
まあ細かい副作用がいっぱい。
爪が化膿したり発疹が出たり。
先週予約がいで行った皮膚科では
4時間も待たされた。
よう4時間も、待ったなあって内科の先生。
先生が行けて言うたんやんか。
今日は目の違和感てのが出た。
花粉症かと思ったら
ちゃんと副作用リストに書いてあった。
で今度は眼科にも。
なんかこの半月で
5回くらい病院行ってるな。
小児科の男の子が
「見逃してくれよーって逃げて行った。
小児科のおとなりはこれだから退屈しない。
2015.03.19 Thursday
外からしか開かないことは知っている
歯を立てるまでシュークリームの孤独
2015.03.18 Wednesday
びっくりする と びっくりしない。
息子の彼女は
道でおっちゃんが寝ていてこわいと
天王寺方面には来たがらないらしい。
大阪育ちではないものの
ご近所のはずやねんけどね。
おっちゃんが道で寝ていても
私はびっくりしない。
たぶん上半身裸でもびっくりしない。
下半身も裸やったら
びっくりして通報するけどね。
天王寺もえらい都会になった。
近鉄百貨店の柱の隙間から
寝てるおっちゃんの長靴がにゅっと出ていて
それを脱がそうとしてるおっちゃんがおった。
寝てるどころか
白塗りで踊ってるおっちゃんがおった。
でも誰もびっくりしなかった。
このまえ道を歩いていて
ねえちゃん百円おくれと言われた。
それにはびっくりせえへんかったけど
56歳にねえちゃんと言うことにびっくりして
百円渡しそうになった。
2015.03.17 Tuesday
南側の足場工事が始まった。
ドルドルガリガリえらい音。
昨日の夕方、3階まで到達。
ベランダを覗くと
にゅっと金属の棒が2本はえていた。
今日は朝から病院で
8時半にでかけて
2時頃帰ってきた。
いつもの調子でカーテンを開けると
もうすっかり足場ができあがっていた。
おにいちゃんたちの声もすごく近い。
作業の音もよく聞こえる。
めっちゃ覗きたい。
作業をずーっと見ていたい。
お部屋を覗くことは絶対ありませんからと
現場監督が説明会で言うたはった。
こっちから覗くのはあかん?
あかんよなあ。
2015.03.14 Saturday
ねえちゃんは、どれくらい見えへんねんと
弟に聞かれた。
えーとねえ。
見えなさかげんを説明するのは難しい。
私は半盲という状態で
まっくらとかまっしろとか
そんなふうに見えないのではない。
あのなあ、
見ようとするところが見えへんねん。
一部分は前とおんなじように見えてるねんけどな。
こんなんではわからへんやろ。
私かてこんなになるまでわからなかった。
でも見える人はわからんでもええねん。
あ!わかった!
ドラえもんの広場のドカンや。
ドカン越しに空が見えるあれやな。
そこだけ青いやつや。
さすが広告業、うまいこというな。
そうそうそんな感じ。
小さい丸い青空が
ずっと見えていたらと思うよ。
2015.03.10 Tuesday
改修工事が始まった。
3月2日から開始したものの
一週間はエレベーターや
エレベーターホールの
壁の養生とか掲示板の設置とか
そんなくらいだった。
月曜からは本格的に
足場を組む作業が始まった。
朝ゴミを出しに行くと
なんか逞しいおにいさんたち。
ヘルメットにニッカポッカに地下足袋。
頭にタオルの人もいる。
一斉におはよーございますって、かわいいやないの。
白状します。
私ガテン系(今ではなんというの?)の
おにいちゃん大好き。
ベランダからこそこそ見ていると
昨日はざーっと雨。
せっかく運んだ足場を
またあわてて片付けている。
今日はまたこんなときに雪。
吹雪くみたいに強い風も。
おにいちゃんたちもたいへん。
でも雪が止むとすぐ
ドリルの音が聞こえてきた。
足場は立てるだけではなくて
本体の建物に穴をあけて
それでがっちり固定するそうだ。
どうぞ事故のないように。
おばちゃんは見守っておりますよ。
2015.03.08 Sunday
神戸の叔母からいかなごが届いた。
もう神戸には、この叔母しか残っていない。
叔母のいかなごは、祖母と同じ味。
子どもには生姜が口に入ったら辛いだろうと
千切りにせずに輪切りになっている。
日持ちはしないけど
やわらかく仕上がる薄味。
祖母が元気なころは
大きなクッキーの缶に入って届いた。
やったーと喜んで開けると
中は茶色いいかなごでがっかりしたものだった。
震災の年に届かなかったいかなごは
数年後にはまた届くようになった。
もう誰も、なんやいかなごかとは言わなくなった。
10年ほど前だろうか。
一度だけ、自分で炊いたことがある。
近所にあったダイエーが
生のいかなごを仕入れるようになった。
それまで生のいかなごは
大阪では手に入らなかった。
これでいっぱい食べられると思ったものの
出来上がったのは全然違うもの。
垂水まで買いに行くものとは
違ってあたりまえだった。
なにより家中が魚臭い。
こんな思いをして作ってくれていたのかと
そのとき初めてわかった。
今年のいかなごもいつもの味。
ちょっとでごめんねとメールも来た。
何十キロも炊く叔母の負担を考えると
それだけで申し訳ない。
さて今年はお返しになにを送ろう。
北極のアイスキャンデーか
蓬莱の豚まん、
そんなことを考えながら
今ごはんを炊いているところ。