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2016.01.17 Sunday
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二胡講座で一緒の方に、
「オープンガーデンやってるけど、見にこない?」と誘われた。
毎年この時期、お庭を無料で開放して
一般の方にも見てもらっているとのこと。
市内でもずっと山のほう。
10分も行けば奈良県に入るあたりの
大きな樟の木のそばにおうちはあった。
まったく花にうとい私でも、
その美しさや、手間のかかりようはわかる。
いろんな花があふれんばかりに咲いていた。
クレマチスと薔薇がたくさん。
ジャスミンのいい匂い。
これから咲くだろうあじさいと、
一粒だけ残った苺。
ハーブだけを植えてある一角には、
「踏んで通ってください。ミントのいい匂いがします」
と立て札があった。
二胡のクラスでは物静かな彼女が、
そのお庭では目がきらきらしていた。
長靴で庭を歩き回って、
話をしながらでも花がらを取ったり、
つるを引張ったり、全然じっとしていない。
この庭の主なのだなあと、
その小さな背中をながめていた。
「いつかここで、二胡のコンサートをやりたい」
と彼女は言った。
「できたらいいねえ」と私たちは、
レモングラスのお茶を頂きながら、
庭を見ながら話し続けた。
ミントの束を頂いて、夕方家に帰った。
彼女の忙しい日は、まだまだ続きそうだ。