句会の帰り、途中で降りて白いたい焼きを買いに行った。
9時閉店の10分くらい前だった。
子ども達がえらく気に入って、たくさん食べる。
冷凍しておいてもおいしかったので、
あずきとチョコとカスタードを10個づつ注文した。
「今から焼きますので、待ってもらえますか?」と店長さん。
焼いているのを見るのも楽しい。
白いたい焼きがずらっと並ぶと、なんだかきれい。
バイトの女の子が、紙コップを持ってきてくれた。
お茶かなと思ってもらうと、おぜんざいだった。
「即席でつくったんですけど、うちのあんこです」
あんこにお湯を入れただけなのに、あっさりしていてとてもおいしい。
しばらくすると今度は、カウンターの中にあったヒーターを
外に持ってきてくれた。
「足元だけでもぬくめてください」
中のをとってしまって悪かったけど、ぽかぽかした。
焼きあがった白いたい焼きは、
はみ出たところを、はさみできれいにカットされる。
ぱりぱりといい音がして、おもしろそう。
サンパツしないのも1匹欲しかったくらい。
端っこもおいしそうだった。
「お待たせしました」と大きい袋が来た。
「待っていただいたので、おまけです」と、
5匹余分にもらった。
それから気になっていた切り落とした端っこも、
「みそ汁に入れるとうまいんですよ」と袋に入れてくれた。
うれしかったので、
「ありがとう。子どもが待ってるので、喜びます」と言ったら、
女の子がとてもいい顔で笑ってくれた。
ぬくぬくのたい焼き35匹をかかえて、あったかくなって帰った。