朝からの雨も止んで、17名無事出航。大阪にいても天満橋の裏側を見たのは初めて。川沿いに緑も多かった。遊歩道も続いているらしい。並んでいる古い団地やマンション、企業のビル、ホテル、それから青いビニールシート。これといって特別なものは見えないけれど、いろんな暮らしのなかを屋形船はぷかぷか進んでいく。スマートな水上バスと何度もすれ違う。ちっちゃい子が手を振ってくれたけど、殿様はも越後屋も乗ってないよ。
それぞれの作句の仕方を見た。乗り組み員の方にインタビューする人。目の前に見える句材を出句数だけ先に拾ってう人。家を出たときから吟行だからと、船に乗るまでのことも書く人。できあがった句は、みなどれも17人が一緒にいたときのもの。解釈の違いに驚いたり、見落として悔しがったり。
船を下りたとき、天神祭の練習の船が大川を走って行った。威勢のいいお囃子で、龍の踊りを踊っていた。真っ白の衣装が濁った川の上でとてもきれいだった。
裏側のほうが複雑 橋だって
屋形船ぷかり コンビニ袋ぷかり
手を振られる 殿様乗っていませんが
のんびりと甲羅干ししているボート
おかえりとクレーンふたつ手をあげる 紺